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福島大学

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経済経営学類

経済経営学類長

熊沢 透
KUMAZAWA Toru

暮らし働くための知恵 他者の生への想像力 したたかな批判の知性

大学進学を考えるみなさんに対して、世間も政府も大学も、もしかしたらみなさんのご家族も、「こんな力をつけてこんな何者かになれ」と語るでしょう。

しかし、さしあたりそんなことは頭の片隅に留めておけば、あとはあんまり気にしなくていいと思います。もちろん具体的な目標を定めて、教室や図書館で、そしてできれば自宅でも電車の中でも、勉強はしてほしい。しなくていいわけがない。そのための大学です。

しかし、大学でしかできない勉強を通じて身につけてほしいのは、具体的な知識の先にある、もっと大切な3つのことです。それをタイトルに掲げました。勉強はやはり暮らしと仕事の役に立つのです。知恵は自分を守りもします。また、学ぶことで他者の生をわがこととして想像し理解できます。私たち自身が他者から理解されるためにも、その想像は不可欠です。そして私たちを生き辛くするあらゆる物事を正しく批判しそれに屈しない勁(つよ)さこそが、知性の別名。

これを心に覚えて卒業するとき、皆さんはすでに「何者か」になっているはずです。南東北のこの地で経済経営会計の学府を営んで百有余年、戦争も経済変動も地震も原発事故も経験してきた福島大学経済経営学類は、そんな教育に自信があります。

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