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福島大学

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令和8年度(4月期)福島大学入学式「学長歓迎の辞」

本学に入学・編入学された学士課程および大学院生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

福島大学を代表して、皆さんの新たな出発を心よりお祝い申し上げます。

また、これまで皆さんを支えてこられた保護者、ご家族の皆様にも、深く敬意を表し、心よりお慶び申し上げます。

本日、皆さんを福島大学の一員として迎えることができることを、私は大変うれしく思います。


さて、大学とは何のためにあるのでしょうか。

知識を身につけるため。資格を得るため。

もちろん、それも大切です。

しかし、私はそれだけではないと思っています。


これから皆さんが生きていく時代は、先の見通しにくい課題の連続です。

ウクライナやイランなど国際情勢は不安定さを増し、自然災害は多発し、人口減少や物価上昇も深刻化しています。さらにAIの急速な発展によって、学びや働き方、そして社会のあり方が大きく変わろうとしています。

私は、こうした時代に本当に必要なのは、「正解を覚える力」ではなく、「問を立てる力」だと思います。福島大学は、「正解のない問いに挑戦できる人材」を育てる大学です。 一人で考えるだけでなく、人と出会い、議論し、現場で行動していく。

その積み重ねが、皆さんを大きく成長させます。


では、みなさんにもう一つ問いかけます。

福島で学ぶ意味とは何でしょうか。

福島は、東日本大震災と原子力災害という未曾有の困難を経験しました。

その中で、人はどう支え合うのか。

地域はどう立ち上がるのか。

社会はどう再生し、未来をどう築いていくのか。

その問いに、福島大学の教職員や学生たちは真剣に向き合い続けてきました。

みなさんがいるこの体育館での避難所の運営、復興支援、むらの大学などの地域実践型教育。

そこには、教科書の中だけでは決して得られない学びがあります。


皆さんも、この場所で、その問いに向き合うことになります。

福島大学は今、「変化の時代に、進化で挑む。」というビジョンのもとで、新しい教育と研究を進めています。


その主役は、今日ここにいる皆さんです。

大学は、ただ将来のために準備をする場所ではありません。

ここは、自分の可能性を試し、未来をつくり始める場所です。

どうか失敗を恐れず、挑戦してください。

その経験は、後で必ず意味を持ちます。


皆さんは決して一人ではありません。

ともに学ぶ仲間がいます。

皆さんを支える教職員がいます。

そして、みなさんの活躍を期待する福島の皆さんがいます。


最後に、皆さんに私の座右の銘を贈りたいと思います。

それは、「自我作古」(じがさっこ)、我より古をなすという言葉です。自ら道を切り拓き、自ら前例となるという意味です。


福島から未来を切り拓く。

その一歩を、今日ここから踏み出してください。


改めて、本日はご入学、誠におめでとうございます。


令和8年4月6日
福島大学長 佐野孝治

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