福島大学は、令和7年12月6日(土)に福島大学食農学類みらいホールにおいて、「福島大学の研究2025」 食農学類附属発酵醸造研究所IFeS公開シンポジウム を開催しました。福島大学の研究発表を平成26年度から「研究・地域連携成果報告会」の名称で実施しており、今回は「福島大学の研究」の名称で開催することとしました。
今回の公開シンポジウムでは、発酵醸造研究所が設置5周年を迎えたことを記念し、高校生・一般向け(食べ物・腸内細菌・免疫力!ゲノムでつながる三角関係)と研究者向け(作物ゲノムおよび微生物メタゲノムに基づく食事・腸内発酵・免疫機能の統合的理解)にテーマを設け、発酵醸造研究所の最先端の研究成果を一般の方々や次世代を担う若い皆さんに広く知っていただくため、研究者が専門外の方にも分かりやすく研究の魅力や社会とのつながりを紹介しました。
当日は、現地参加のほか、ZOOM参加、YouTubeアーカイブ参加と多くの方が参加しやすい形式に新たに取り組み、高校生、企業、自治体関係者や一般市民など119名の方々に参加申し込みをいただきました。
開催に先立ち、主催者の新田洋司 食農学類長、三浦浩喜 学長から挨拶がありました。続いて、松田 幹 発酵醸造研究所所長から研究所の紹介があり、その後、キーノートから三部構成でシンポジウムを実施しました。
キーノートでは「革新を支える科学と技術:食農から健康へ繋がる未来」をテーマに、発酵醸造研究所の 松岡 信 特任教授と 松田 幹 所長から講演がありました。キーノートの講演テーマは、以下のとおりです。
続いて、各座長の司会のもと発酵醸造研究所の研究者から「第一部:計算機科学と食の未来:ゲノムと構造解析が導く発酵食品の革新」「第二部:ワインと日本酒を育む農場の科学」「第三部:食事と腸内環境が支える恒常性と免疫力:健康維持のメカニズムを探る」と設定した研究テーマに基づき、研究成果の発表が行われました。各部の発表後に設けた質疑応答の時間では、活発な質疑応答が行われ研究成果や発酵醸造研究所への関心の高さがうかがえました。
第一部から第三部の発表者の発表テーマは次のとおりです。
参加申し込みのあった皆様には、期間限定でYouTubeアーカイブから当日の様子を動画視聴できるよう準備中です。準備が整い次第ご連絡します。
このたびはお忙しい中、「福島大学の研究2025」食農学類附属発酵醸造研究所IFeS公開シンポジウムへご参加いただきありがとうございました。
次年度も「福島大学の研究」の開催を予定しておりますので、よろしくお願いいたします。
発酵醸造研究所 所長 松田 幹