食農学類附属発酵醸造研究所の長谷耕二特任教授(研究統括部門:食健康分野 [1])が、2024年の高被引用論文著者(Highly Cited Researchers™)に選出されました。この高被引用論文著者は、毎年、Clarivate Plc (NYSE:CLVT)[2] により、「世界の大学、研究機関、ならびに営利団体において、その分野または研究領域で極めて重要で広い影響力を発揮している研究者」として、複合領域(Cross Field)を含む21分野を対象とし、論文の被引用回数が上位1%に入る論文を複数発表している傑出した研究者から選出されるものです。2024年版では、世界の59の国と地域から6,636名が選出され、日本からは76名が選ばれています。選出はWeb of Science Core Collection™ の引用データ[3]と、Institute for Scientific Information (ISI)™ [4] の専門家による定性分析に基づいて実施されました。
【語句説明】
[1] 附属発酵醸造研究所 食健康分野
食品と腸内細菌叢(細菌の種類と数)との関係、および食品に依存した腸内細菌の活動(腸内発酵)と宿主の健康や疾患との関係について研究している。
[2] Clarivate Plc (NYSE:CLVT)
2019年設立の世界的情報サービスプロバイダー企業で、トムソン・ロイターの科学・学術情報事業を引き継いだ研究部門であるISIを持つ。学術・政府機関、知的財産、ライフサイエンス・ヘルスケアの分野で専門的なサービスを提供している。毎年ノーベル賞を受賞する可能性の高い研究者リストを公表することでも知られている。
[3] Web of Science Core Collection™
Clarivate社が提供する統合学術プラットフォームWeb of Scienceに搭載されている全分野の主要な学術雑誌(約21,000誌)に掲載された論文のデータベース。
[4] Institute for Scientific Information (ISI)™ (科学情報研究所)
研究評価方法の定量的指針を最初に提示した引用分析のパイオニアであるユージーン・ガーフィールドによって1955年に設立され、1964年に最初のScience Citation Index(SCI)™を作成した。1992年に民間所有となり、現在はClarivate社の一研究部門となっている。サイエントロメトリックス研究を実施して、研究の評価における定量的指標の使用に関するサービスを提供している。
参照(日本語)