令和3年12月10日に福島フォーラム「果樹生産と原子力災害」を食農学類研究棟みらいホールで開催し、Web配信も含め延べ50名が参加しました。
当日は、本学・髙田大輔食農学類准教授より、福島県で生産が盛んな桃を中心に、原子力災害後の果樹類樹体内におけるセシウムの移行経路や、除染技術に関するこれまでの研究で得られた知見について報告がありました。
また、原子力災害後の福島県産桃販売の現状についても言及があり、東京市場での福島産の桃は、事故後10年が経過しても、依然として価格が低く抑えられており、特に販売価格の抑制は安心感の低下にも直結することから、価格低下を防ぐための販売戦略の再構築が必要であることが指摘されました。
福島フォーラムは、福島大学の教職員等が有する研究成果、研究シーズや資料を公表する場として、平成30年度より「復興知」事業の一環としても実施されています。福島大学が有する研究成果等を、福島県浜通り地域の農業復興等に利用・貢献することが期待されています。
福島フォーラム「果樹生産と原子力災害」案内 |
「福島フォーラム」会場内の様子 |