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福島大学

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「全国の大学で初! 高速質量分析イメージ取得システム」を導入

福島大学では、令和2年度第3次補正予算「先端研究設備整備補助事業(研究施設・設備・機器のリモート化・スマート化)」の採択を受け、このたび、「高速質量分析イメージ取得システム」を導入しました。導入は国内で2例目、大学では初めてです。

このシステムは、食品の様々な成分を超高精度で視覚的に表示することができるもので、農学や食品化学の分野において飛躍的なイノベーションが期待できます。

11月中に利用を開始し、食品の機能性成分や体内環境変化の解析などで活用します。平成30年から所有する従来の質量分析装置より機能が向上し、同じ分子式で構造の異なる化合物(異性体)の分離が可能となります。例えば、生体内で有効に働くL体アミノ酸と、全く同質量で構造がわずかに違うD体アミノ酸を分けて認識できます。

以前から所有する質量分析装置は東北で1台、国内でも5台しかなく、企業や他大学への貸し出しも含め、年間320日以上稼働しています。より地域のニーズに応えるため、文部科学省の先端研究設備補助事業の採択を受けて最新機器を取り入れました。他大学や企業にも分析装置を積極的に貸し出しします。また使用者がサンプルを送ればリモートでの対応も可能としました。

11月10日に行われた同大の定例記者会見において分析を担当する食農学類の平修教授が本システムについての発表を行い、「本装置の導入で研究力が上がる。福島から世界へ科学研究の発表をしていきたい。」と語りました。


新たに導入された最新の分析装置を紹介する平教授(左)

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