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【福島大学環境放射能研究所】 東日本大震災・原子力災害伝承館で環境放射能学セミナーを開催

 福島大学環境放射能研究所主催による「環境放射能学セミナーin伝承館~環境影響や廃炉技術の最先端から将来の復興知を育む~」が、このほど福島県双葉町に開館したばかりの東日本大震災・原子力災害伝承館を会場に行われる初めてのイベントとして、10月3日、4日に開催されました。

 本セミナーは、(公財)福島イノベーション・コースト構想推進機構が実施する、大学等の復興知を活用した福島イノベーション・コースト構想促進事業(「復興知」事業 )の令和2年度採択事業である「災害・被ばく医療科学分野の人材育成による知の交流拠点構想事業」において、事業主体となる長崎大学と連携して行っている人材育成を目的とした活動の一環です。原発事故による放射能の環境影響及び廃炉技術研究の最前線について学ぶと同時に、福島県浜通り地域の復興状況について見識を深めること、さらに学生間の交流を図ることを目的として実施されました。福島大学及び福島工業高等専門学校から、環境放射能や廃炉技術等を専攻している、または学びたいと考えている学生24名が参加しました。

 2日間のセミナーでは、同伝承館館長の高村昇教授(同大学環境放射能研究所副所長、長崎大学福島未来創造支援研究センター長)をはじめ、福島大学環境放射能研究所や同大学共生システム理工学類に所属する8名の教員がこれまでの研究活動や成果を発表し知見を共有したほか、中間貯蔵施設や復興再生事業が進む双葉駅周辺及び同伝承館展示施設の見学、学生自身による研究発表、グループディスカッションも盛り込まれました。グループディスカッションでは、一連の発表や施設見学から印象に残ったキーワードを学生全員が挙げ、感じたことや問題意識を共有しました。

 参加した学生からは、「伝承館展示見学から、津波や原発事故の被災者の辛い経験が生々しく伝わってきた」「被災者の現状や問題を理解することができた」「同じ学生という立場の自由な意見を多く聞くことができた」「これからのモチベーションの持ち方に有効だった」といった感想が挙げられました。

高村昇教授による講演 参加者集合写真(1日目)
グループディスカッションの様子 中間貯蔵施設の見学

(注)「復興知」事業について (公財)福島イノベーション・コースト構想推進機構により、福島県復興に資する知を浜通り地域等に誘導・集積するため、浜通り市町村等において組織的に教育研究活動を行う大学等を支援する学術研究活動⽀援事業(「復興知」事業)が実施されている。

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