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福島大学

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SATREPSチェルノブイリプロジェクトにて分析装置の引き渡し式を挙行

福島大学が調達したICP-MS新型機種がウクライナ農業放射線研究所(UIAR)へ引き渡され、ウクライナ時間10 月31日午前、キエフ市郊外の国立生命環境大学(NUBiP)にある同研究所にて、SATREPSチェルノブイリプロジェクトのチームから同研究所への引き渡し式が行われました。

引き渡し式はICP-MSの据え付けが完了したUIARの実験室で行われ、JICAウクライナ事務所河野高明所長、JST中静透研究主幹、ニコライエンコ・スタニスラフ学長、福島大学難波謙二教授の挨拶の後、テープカットが行われました。

SATREPS チェルノブイリプロジェクトは、2017年から5年間の計画で行われているチェルノブイリ原発事故後の現在の課題である立入禁止区域の安全かつ有効な土地利用に資する科学的研究に取組むプロジェクトで、JICAとJSTが出資し、福島大学が研究代表を務めています。

現在までに、原発に冷却水を供給していたクーリングポンドでのボーリング調査や化学分析、魚類やネズミ類の生態・放射能調査のほか、原発周辺域の森林、草地を対象にした放射性物質の移動にかかわる調査、大気を通じた放射性物質の移動を観測する装置の設置などを行ってきています。

ICP-MSは土壌や水等の環境試料中に含まれる放射性核種や微量元素を分析するために用いられる分析装置で、チェルノブイリ原発事故ではセシウム以外にもプルトニウム等が事故で沈着しており、これらの放射性核種の分析に用いられます。

テープカットの様子 握手を交わす難波教授(左)とニコライエンコ学長 引き渡し式に参加した関係機関のメンバー

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