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福島大学

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食農学類全員での稲刈り実習を実施

福島大学では、食農学類開設後初となる稲刈り実習を令和元年10月10日に実施しました。

今年4月よりスタートした同大食農学類では、一年生を対象に「農場基礎実習I・II」を開講し、さまざまな農作物の栽培を行っています。今回収穫した稲は、食農学類生・教職員全員による田植え実習で今春定植した稲で、田植え後収穫までの間、地域の住民・団体の協力も仰ぎながら、定期的に圃場管理を行ってきました。加えて、農場実習をはじめとする種々の講義において、稲そのものの状態だけで無く、病害虫の発生状況の確認や、採取した害虫の観察などにも当圃場を使用してきました。

今回の稲収穫では、鎌による手刈り作業・はざかけを実施しました。昨今の稲作管理では、機械化が進み、手刈りする機会は極めて少なくなってきていますが、農業の基礎を学ぶ上で、貴重な体験となりました。手刈りだけでなく、ハーベスターやコンバインによる、機械収穫体験や見学も同時に実施し、水田農業における作業管理を体系的に学びました。

収穫した稲はこの後の実習にも継続的に使用し、脱穀精米作業の実施、収量構成要素の調査、官能試験をはじめとする食味に関する調査などの実習で使用し、学生自身の米の食味や加工に関するレポート作成のためにも使用します。また、地元の食品会社と連携して、福島大学米を使用した商品を開発・提供します。加えて、学内においても販売・試食の機会を提供する予定で、幅広く味わっていただく計画を立てています。

参加した学生からは、手刈り作業の大変さとはざかけ作業時の結束作業の難しさに関して述べる意見が多く寄せられました。また学生のみならず、教員・地域住民も参加した共通作業を実施する場面であったため、実習時間外での管理内容・作業内容などに関しても、質疑をしやすかったとの意見もありました。食農学類で重要視している全体参加による実習は、普段とは距離感の異なる場を提供することができ、学生と教職員、地域住民間でのコミュニケーションを促進するツールとなることも改めて実感できました。

自身で田植えした稲を収穫 収穫した稲をはざかけしている様子

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