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福島大学

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創立70周年記念事業 震災・復興展示コーナー「東日本大震災 福島大学の記憶」開設

福島大学では、70周年記念事業の一環として、附属図書館内に震災・復興展示コーナー「東日本大震災 福島大学の記憶」を9月11日にオープンしました。

本展示コーナーは、東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所事故から8年半が経過し、記憶の風化が懸念される中、同大が実施してきた復興支援の取り組みについて、市民だけでなく、震災の混乱期や同大の様々な対応を経験していない同大教職員にもその記憶を後年に確実に引き継いでいくことを目的に設けられました。

シリーズ1となる今回のテーマは「東日本大震災発災と福島大学避難所」。

同大が避難者の受け入れを開始した2011年3月16日から「新入生を迎える会」を開いた5月9日までの約2カ月を記録した写真パネルを展示しています。

写真パネルでは、発災直後の屋外退避の様子、蔵書等が散乱した図書館や研究室の様子、そして、避難者を受け入れた避難所の移り変わり、避難所運営の中心となった学生ボランティアの奮闘の様子や、避難者の方々との心温まる交流など、当時を思い起こす貴重な場面の数々を紹介しています。また、国立大学として初めて開設した避難所のダンボールハウスが再現され、布団や日用品などが置かれているほか、避難所に実際に貼られていた掲示物のコピーも掲示され、当時の避難所の様子を臨場感をもって伝える工夫もなされています。

オープニングセレモニーでは、中井勝己学長が「大学として震災の様々な記録を残し、学内外に伝える責任がある」と挨拶した。その後、大学関係者や地元の人々が見守る中、中井学長、三浦浩喜理事・副学長、塘忠顕附属図書館長、女優の紺野美沙子さんらによりテープカットが行われました。

展示コーナーの見学では、震災後に採用された同大教職員、地元の人々なども来場し、熱心に展示を閲覧。震災当時、同大に避難所が設置されていることを知らない方々がおり、非常に強い印象を受けている様子でした。一方、震災当時、避難所の運営にかかわった元職員などは、感慨深く展示に見入っていました。展示コーナーには(後日の集計で)延べ約350名の来場者があり、11社によるメディア取材が活発に行われるなどオープニングに相応しい賑わいをみせました。

同大では、今後も3ヶ月から半年に一度、展示内容を入れ替えながら、震災の記憶と復興への取り組みを、学内外に発信していく予定です。

テープカットする(左から)塘図書館長、三浦理事・副学長、中井学長、紺野美沙子さん、めばえちゃん

紺野美沙子さんに震災当時の説明をする中井学長ら

展示コーナー全体風景

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