東日本大震災以降、農業を通して毎年被災地支援を行っている、米国・南カリフォルニアの日系人NPO団体「HELPING FARMS FEED FAMILIES・Tanaka Farms(代表グレン・タナカ氏)」より、福島大学食農学類1年生の栗田実歩さんと三嶋真佑さんの二人に奨学金が給付されました。この奨学金の受給条件は、「東日本大震災で甚大な被害を受けた被災地に貢献すること」ということで、食農学類で学んだことを将来、被災地支援に役立てたいという強い意志のある二人が見事に採用となりました。
授業料年額相当分の5,000ドルが毎年1回、卒業まで給付されるこの奨学金は、毎年6月に開催される「Walk the Farm」というイベントで参加者が支払った入場料や寄付金から拠出されます。このイベントは団体責任者であるグレン・タナカ氏の農場を開放し、新鮮な野菜を使った料理やフルーツを参加者にふるまい、多くのボランティアスタッフと参加者が交流し、被災地の情報を発信する場ともなっています。
団体のボランティアスタッフであるサソーン美和氏が、9月13日(金)、南カリフォルニアから本学を訪れ、中井勝己学長、内田広之理事・事務局長、齋藤栄一学生・留学生課長も同席し、奨学生と和やかに懇談をしました。出席した奨学生の栗田さんが奨学金給付の謝辞を述べると、サソーン美和氏は「一生懸命勉強し、ボランティアもたくさんしてください。そして、将来、学んだことを活かし、社会の役に立てるよう頑張って下さい」と激励しました。
(左から)サソーン美和氏、中井勝己学長、奨学生の栗田実歩さん