福島大学では、8月19日~31日の13日間にかけて、東日本大震災後の福島県の現状と復興状況を学ぶ短期留学プログラム 「Fukushima Ambassadors Program」を開催しました。
14回目となる今回は、同大の協定校であるアメリカ合衆国のセントトーマス大学、サンフランシスコ州立大学、カナダのマクマスター大学、ドイツのハノーファー大学、英国のグラスゴー大学、ノーザンブリア大学から計18名の留学生を招聘しました。
留学生らは、東京電力福島第一原子力発電所を含む被災地の視察やボランティア活動、様々な形で復興に携わっている地域住民や有識者の講演を聴講するなどのプログラムを通して、福島の現状に対する理解を深めました。さらには、相馬市において2泊3日のホームステイをすることで、震災後の福島の日常生活を体験しました。
また、本プログラムには約60名の福島大学生も参加し、その中には交換留学生として海外の大学から1年間在籍している留学生19名も参加しました。事前研修を通して英語で福島の現状を伝えるスキルを学びながら、プログラム中の留学生の補助や通訳などを行い、自由行動の時間には留学生に福島の街を案内するなど、自主的な交流活動が盛んに行われました。
参加した留学生からは、「渡航する前は悪い印象しかなかったが、今は福島の素晴らしさを多くの人に伝えたい」、「プログラムに参加をしたことで、人生観が大きく変わった」といった声が聞かれました。また、参加した福島大学生からも「FAPに参加したことで、言葉が不十分でも伝わるものがあり、英語に対して不安を持つ必要は無かったことが分かった」、「地元なのに知らなかった福島の側面について学ぶことができた」といった感想が寄せられました。
プログラムに参加した留学生は、帰国後に福島の現状や学習したことを積極的に情報発信しており、彼らを通して福島の現状と魅力が世界中に発信されることが期待されます。
福島市での桃狩り体験 |
クロージングワークショップ。学生が着用しているTシャツはクラウドファンディングで集めた資金を基に作成した |