本専攻は、人工および天然放射性核種の計測、モニタリング計画、制御、予測、評価などに中長期的視点で総合的に取り組むことができ、環境防護、予測、評価、環境修復、廃炉、中間貯蔵、浄化などの分野に貢献するとともに、その知見を社会の課題解決に活用できる能力と実践する力を有する専門職業人を育成する。 本専攻(修士課程)では、以下の姿勢・知識・能力を修得させる。
[生態学分野]
本分野で中心となる学問分野は、生態学である。本分野では、魚類生態学、動物生態学、森林生態学を専門とする教員から構成されている。また、兼務教員の水域・陸域・森林における放射性物質の生物への蓄積や生物を介した循環についての授業の展開が可能である。
[モデリング分野]
本分野で中心となる学問分野は地球科学である。海洋、大気、陸域の各環境コンポーネントにおける放射性物質の移動や循環を観測によって明らかにする。また、これらの観測データを基にした数値シミュレーションを開発することにより、より広域かつ中長期の評価につなげることが可能となる。
[計測分野]
本分野で中心となる学問分野は化学である。放射性物質の化学形態の分析、高度な分析技術や計測技術の開発・改良を通して、放射性物質の動態に関する理解の深化を図ることが期待される。
環境放射能研究所事務室 電話:024-504-2848