福島大学環境放射能研究所では、このほど、「チェルノブイリと福島の環境放射能の課題と原子力災害後の避難区域に関する比較分析」をテーマとしたシンポジウムを同研究所の主催により開催しました。
本シンポジウムはSATREPS(地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム)事業の一環。
同大は平成28年度に「チェルノブイリ災害後の環境管理支援技術の確立」が採択され、筑波大学や福島県立医科大学などとともに共同研究を行っています。
開催にあたり、ウクライナ環境・天然資源省のセメラーク・オスタップ大臣をはじめとした政府高官や、ウクライナ側のSATREPSプロジェクト共同研究者らを招聘しました。
シンポジウムでは日本とウクライナの研究者から、東京電力福島第一原子力発電所事故後に試された新たな実験手法や分析手法などを紹介しました。
行政関係者を含め両国の研究成果情報を共有することで、原子力災害に関するさらなる知見の拡大を目指します。