教職実践研究科教職高度化専攻

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本専攻は、教職経験や自らの教員像と役割に合わせた次の3つのコース、「ミドル・リーダー養成コース」と「授業デザインコース」、「特別支援教育コース」を設置しています。
理想とする教員像と自らの役割を常に問い続け、教育課程を含む学校のマネジメント経験を積みながら教師力を向上させていく教員、すなわち福島県の教育を牽引する「ミドル・リーダー(次のミドル・リーダー、 次世代のミドル・リーダーを含む)」を養成します。教育に関する理論と学校現場における教育実践とを往還させる仕組みとして、「学校における実習」においてカンファレンスを、「プロジェクト研究」においてラウンドテーブル(実践報告会)を実施し、自らの実践を省察し次の実践へステップアップする力を育成し、学校改革・授業改善に結びつく実践的研究能力を育成します。

コース

ミドル・リーダー養成コース 「ミドル・リーダー養成コース」は現職教員のみを対象とし、授業力や生徒指導力などの自らの教育実践力をもとにマネジメント経験を積み、学期や年間を通しての学年、学校レベルの課題に対応する力を身につけて、チーム学校を牽引し、学年・学校経営課題への対応力を磨きます。
授業デザインコース 「授業デザインコース」は若手現職教員で様々な実践課題が見え始めた方や、多様な現職教員と交流することを通じて教育実践の課題を総体として理解し、学校教員となりたい学部新卒学生を対象とし、将来的なミドル・リーダーを目指し、基盤となる教育実践力を磨きます。
特別支援教育コース 「特別支援教育コース」は障害の多様化や個別化に対応できる専門性の高い特別支援学校教員を目指す現職教員、学部新卒学生を対象とし、高度な教育実践力や学校マネジメント力を磨きます。

養成する人材像

①教育場面において、省察する実践力・高度な授業力・アクティブな理論的探究力を備えたこれからの新しい学校づくりの有力な一員となりうる教師。
②震災・原発事故以降、大きく変容した地域を有する福島の学校において、子供達を「自立した人間」「グローカル・リーダー」へと育てることができる高度な専門的知識を体系的に学び、リーダーとして活躍できる教師。

教育課程

①「共通5領域」(20単位)では教育の理論について学び、大学院生の実践課題追究の基礎を形成します。さらに「選択科目領域」(10単位)には、学校改革領域、授業改善領域、特別支援に関する理論と実践領域の科目をおき、理論を深化・発展させ実践に活かす礎とします。
②「学校における実習領域」(10単位)では、インターンシップや先進的な教育実践の視察、研究授業や教員研修の企画運営などの学校支援を通して、実践力を養います。
③「プロジェクト研究領域」(4単位)では、ラウンドテーブル(教育実践報告会)を設定し、自他の実践内容を相互に批評できる「省察的実践家」としての資質を高め、理論と実践との統合を図ります。

カリキュラムマップ   履修モデル 

※授業科目は、学生募集要項と併せて公表している各研究科(専攻)の「案内」をご覧ください。
 詳細情報は「シラバス」からご覧いただけます。
※新しい取組を紹介します! M1ファーストカンファレンスについて

取得可能な資格等

本専攻において取得可能な資格等は、以下のとおりです。

①幼稚園教諭専修免許状、小学校教諭専修免許状、中学校教諭専修免許状

国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術、家庭、英語

②高等学校教諭専修免許状

国語、地理歴史、公民、数学、理科、音楽、美術、保健体育、家庭、英語、農業、工業、商業、水産、福祉

③特別支援学校教諭専修免許状

※特別支援教育コースのみ

④養護教諭専修免許状、栄養教諭専修免許状

想定する活躍の場・就職実績

小学校、中学校、高等学校、特別支援学校

過去の実践報告書テーマ例

ミドル・リーダー養成コース

<現職院生>

・実質的な校内授業研修の形成 ―校内授業研修の構造化に見るミドル・リーダーの『勘所』―
・小中連携を視野に入れたクラウドによる学校間ネットワークの構築と活用
・教育の情報化に関わるミドル・リーダーの在り方 ー情報活用能力育成のためのカリキュラム・マネジメントの視点からー
・初任期教員の力量形成を目指す「つなぐ」メンターの調整力 -指導者側が感じる初任期教員との実践意識の‘ずれ’を軽減する-
・今日的学校課題の解決に向かう教員相互の対話を支える仕組みづくり -総合的な探究の時間を支える同僚・協働性の形成-

教育実践高度化コース ※現在の授業デザインコースに相当

<現職院生>

・「対話的」な学びを通して読みを深める文学的な文章の授業 ―読みの交流による相互作用に着目して―
・主体的・対話的で深い学びを実現する社会科授業の在り方について -児童の問いがつながる単元づくりを通して-
・子どもと共につくる授業の実現 ー子どもの見取りと関わりから教師の在り方を見つめ直すー
・運動の楽しさや喜びを味わうことができる体育科の授業づくり -運動の特性の「問い直し」と生徒の「見取り」を通して-
・主体的に学習に取り組む態度を育てる理科授業と評価の工夫 -パフォーマンス評価を取り入れた単元構想を通して-

<学卒院生>

・算数の意味理解を深めるための授業の在り方に関する研究 ―児童の対話に着目して―
・児童が楽しさを感じ取る音楽科の授業づくり研究 -音楽づくりの活動を通して-
・生徒一人一人の知的好奇心を引き出す説明的文章の授業展開についての研究 ー筆者との対話の視点からー
・高等学校地理歴史科における社会的な見方・考え方を活用した問いの設定 -歴史を大観する力の育成を目指して-
・子どもたちが主体的に考える授業づくりを求めて -初心者教師の授業改善の過程-

特別支援教育高度化コース ※現在の特別支援教育コースに相当

<現職院生>

・発達障がい・軽度知的障がいのある生徒が、働くために必要な力を身に付けることができる教科「職業」の充実
・共生社会の実現に向けた特別支援教育の推進 -児童理解の深化と情報共有の質的向上を通して-
・知的障害特別支援教育における美術科教育 ー生徒の思考力・判断力・表現力を高める授業作りー
・障害のある生徒の豊かなスポーツライフにつながる体育 -特別支援学校高等部の球技領域の授業づくり-
・授業のユニバーサルデザインを取り入れた知的障害のある児童におけるプログラミング教育

<学卒院生>

・知的障害特別支援教育における家庭科教育 -生徒の生活課題に即した授業づくり-

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