メニューを飛ばして本文へ

福島大学

Menu

学長あいさつ

福島大学 学長

三浦 浩喜
MIURA Hiroki

東日本大震災から11年が経過し、世界中に猛威をもたらした新型コロナウイルス感染症も少しずつではありますが落ち着きを見せ始め、今現在、ウクライナへの軍事侵攻が、平和を希求する人々の心に暗い影を落としています。

現代社会は「VUCA(予測不能、不確実、複雑、曖昧の英単語の頭文字をとった造語)」と呼ばれています。まさに、新型コロナウイルスの収束や、ウクライナを起点とする世界的状況、また震災復興の複雑さ等がこれを象徴しています。こうした大きな状況は、確実に私たちの生活にも影響を及ぼし、肌感覚で世界の混乱を感じる時代となっているのです。

福島大学は「福島大学ミッション2030」を公表し、「地域とともに21世紀的課題に立ち向かう大学」と定義し、「解のない問いにチャレンジできる人材」を育てることを目的に掲げています。11年前の東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所事故では、本学は発災直後から被災者への支援活動を行ってきました。こうした活動の中で、問題を解決する方法と答えは現実社会の中にあるということ、新しい問題に対して用意されている答えは用をなさず、時間をかけて新しい答え、つまり「新しいやり方」を創り出さなければならない、ということを学びました。VUCAの時代を切り拓くには、創造的に課題を解決するイノベーションが必要です。教育と研究、地域貢献を一体化させ、福島にこそ必要な「イノベーションの担い手」を育てたいと考えています。

福島大学は、令和5年度には、食農科学研究科の新設に加え、イノベーション人材の育成を目指して大学院を一新します。これらに先立ち、令和4年度4月に「地域未来デザインセンター」を立ち上げ、これまで行ってきた地域支援を継続するのはもちろん、人口減少・少子高齢化、地域の疲弊などの課題に正面から向きあい、デザインという切り口で「新しい社会のあり方」を示そうとしています。ここでは、本学のリソースを示すに留まらず、地域と研究者、学生らが語り合い、多様なプロジェクトを生成し、「Well-being」をめざします。そのために、教育組織や研究組織、地域との連携の形も刷新し、地方国立大学の新しいあり方を示そうと考えております。

今後とも、引き続き本学へのご支援とご協力をよろしくお願いいたします。

略歴

昭和58年4月

福島県公立中学校教諭(下郷中学校、船引南中学校、

松陵中学校、都路第二中学校 歴任)
平成 8年 4月 福島大学教育学部助教授
平成16年10月 福島大学人間発達文化学類助教授
平成19年4月 福島大学人間発達文化学類准教授
平成20年4月 福島大学人間発達文化学類教授
平成21年4月 福島大学教育研究評議会評議員(併任 平成26年3月まで)
平成26年4月 福島大学理事・副学長(学務担当)
平成28年4月

福島大学理事・副学長(教育・学生担当)(令和2年3月まで)、

総合教育研究センター長(平成31年3月まで)
平成31年4月 福島大学教育推進機構長(令和2年3月まで)
令和2年4月~ 福島大学学長

ページトップ