○福島大学大学院地域デザイン科学研究科規程
令和5年2月27日
(趣旨)
第1条 福島大学大学院地域デザイン科学研究科(以下「研究科」という。)学生の履修等に関する事項は、福島大学大学院学則(昭和51年5月25日制定。以下「学則」という。)に定めるもののほか、この規程の定めるところによる。
(目的)
第2条 研究科は、人文科学及び社会科学の高度かつ体系的な専門的知識と研究遂行能力を涵養するとともに、多様な人びとと協働しながら豊かな地域社会をデザインし、21世紀的課題に実践的に取り組むことができる幅広い能力を身につけた高度専門職業人(イノベーション人材)を養成することを目的とする。
2 研究科の各専攻の目的は、次の各号に掲げるとおりとする。
一 人間文化専攻 言語や芸術など人間社会が歴史的に創り上げてきた文化、心理、身体などの人間科学の専門的な探究と他専攻で開講されている各分野の専門科目との学際的な融合を通して、人間の全人的なあり方をデザインし、高度で多様な専門的知識を持ち、地域との協働の中で新しい価値を創造して諸問題の解決を先導できる高度専門職業人を養成することを目的とする。
二 地域政策科学専攻 歴史的に形成されてきた地域のアイデンティティと多様性を尊重しながら、地域社会の諸課題に取り組み、自治やコミュニティのあり方を再デザインしていくために必要な学問的知見や人びとの営みを集約し、法、行政、社会、文化等の複合的な視点に立って、さらに、人間・文化、経済・経営に関する知見も採り入れながら、地域の諸課題を解決に導く力を持つ市民や高度専門職業人を養成することを目的とする。
三 経済経営専攻 広い視野に立って精深な学識を修め、経済の理論と応用との研究能力、または経営、会計の理論と実践との研究能力を備え、さらに文化、政策、工学分野の知を融合することで、学際的な学びを深化させたイノベーション人材を養成することを目的とする。
(入学者の選考)
第3条 学則第13条に規定する入学者の選考は、学力試験等の結果に基づき、研究科委員会の議を経て研究科長が行う。
(研究指導教員)
第4条 学生には、研究指導教員を定める。
2 研究指導教員の決定は、研究科委員会が行う。
(学類の授業科目の履修)
第6条 研究指導教員が必要と認めたときは、学類の授業科目を履修することができる。この場合において、修得した単位は、前条に規定する履修基準の単位数には含めない。
(履修計画)
第7条 学生は、入学後、所定の期間内に研究指導教員の指導を受けて、研究課題を決定しなければならない。
2 学生は、あらかじめ研究指導教員の指導によって当該年度内に履修する授業科目を選択し、所定の期日までに履修登録をしなければならない。
3 前項の規定に基づき、当該セメスターにおいて履修登録できる授業科目の総単位数(以下「総単位数」という。)は、人間文化専攻は20単位まで、地域政策科学専攻及び経済経営専攻では14単位までとする。
4 学則第23条の4に規定する長期履修学生に係る総単位数については、前項にかかわらず、別に定める。
(教育方法の特例)
第8条 研究科における授業及び研究指導は、学則第18条の2の規定に基づき、研究科委員会が特に必要と認める場合に限り、夜間その他特定の時間又は時期に行うことができる。
(試験)
第9条 授業科目の試験は、学期末又は学年末に行う。
2 病気その他やむを得ない事情により前項に規定する試験を受けることができなかった者については、追試験を認めることがある。
(成績)
第10条 授業科目の試験又は研究報告等の成績は、S、A、B、C及びFの5段階で評価し、S、A、B及びCを合格、Fを不合格とする。
(学位論文等)
第11条 学位論文又は特定の課題についての研究の成果(以下「学位論文等」という。)は、研究指導教員の指導を受けて、指定の期間内に提出しなければならない。
(最終試験)
第12条 最終試験は、所定の単位を修得中又は修得済みで、かつ、学位論文等を提出した者について、口述又は筆記により行う。
2 最終試験の判定は、合格又は不合格とする。
(規程の改正)
第13条 この規程を改正するときは、研究科委員会の議を経なければならない。
(雑則)
第14条 この規程に定めるもののほか、学生の履修等に関し必要な事項は、研究科委員会において定める。
附則
この規程は、令和5年4月1日から施行する。
別表1
履修基準(人間文化専攻(臨床心理領域を除く)、地域政策科学専攻、経済経営専攻)
科目区分 | 要修了単位数 | ||
学際性重視型 | 専門性重視型 | ||
大学院基盤科目 | 必修2単位 | 必修2単位 | |
専攻基盤科目 | 必修2単位 | ― | |
専門科目 | イノベーション・コア | 必修2単位 | ― |
プロジェクト研究 | 必修6単位 | ― | |
自専攻科目 | 選択4単位 | 選択14単位 | |
他専攻科目 | 選択4単位 | ― | |
特別演習 | 必修4単位 | 必修4単位 | |
特別研究 | 必修4単位 | 必修4単位 | |
自由選択科目* | 選択2単位 | 選択6単位 |
*専攻基盤科目、専門科目の選択科目から、学生が自らの学修に必要な科目を選択して履修する。
別表2
履修基準(人間文化専攻(臨床心理領域))
科目区分 | 要修了単位数 | |
専門性重視型 | ||
大学院基盤科目 | 必修2単位 | |
専攻基盤科目 | ― | |
専門科目 | イノベーション・コア | ― |
プロジェクト研究 | ― | |
自専攻科目 | 必修2単位、選択16単位 | |
他専攻科目 | ― | |
特別演習 | 必修4単位 | |
特別研究 | 必修4単位 | |
自由選択科目* | 選択2単位 |
*専門科目の選択科目(「イノベーション・コア」及び「プロジェクト研究」を除く。)から、学生が自らの学修に必要な科目を選択して履修する。