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研究科長あいさつ

  近年、個々の科学・技術の発展は目覚しいものがあります。しかし、その個々の科学・技術の発展も人文・社会科学を含めた多くの科学の発展に支えられています。このような21世紀の科学・技術の発展のあり方を考える時、大学の教育・研究システムも従来型で良いはずがありません。21世紀は、このような多くの科学・技術に支えられて発展してきた科学・技術を、システムサイエンスとしてより発展させることが求められています。
 福島大学はこのような課題認識のもと、これまでの学問体系を超えて理学-工学-社会科学を融合し、「人-産業-環境」の共生を科学する学士課程「共生システム理工学類」を創設し、平成17年度より学生受け入れを行っています。
 本研究科では学士課程で培われた知識や技術をさらに深化させ 、科学技術の進化に適応する高度で広範な教育研究を提供します。専門的学習目標を明確化するため、1専攻とし5つの研究分野 を設け、 各分野では高度専門職業人・研究者育成の核とする科目群(基礎領域、関連領域、発展領域の専門科目群)を配置して、専門性を明確に意識して学習できる体制になっています。また、地元に貢献できる人材と実践的な力を有する高度専門職業人を育成するため、地元の課題に積極的にかかわることを目的として福島県の研究機関の協力を得て、「地域実践研究」の授業を実施することにしています。
 自然環境に恵まれた福島大学のキャンパスで、21世紀の社会での活躍に向けて、新しい「共生のシステム科学」を意欲的に学ぼうとする皆さんの入学を期待しております。

概要

  共生システム理工学研究科は、「共生」のシステム科学という新たな枠組みの中で、21世紀の課題解決に向けた広範で多様な研究・教育に対応するために、1専攻(共生システム理工学専攻)として構想されています。21世紀の課題解決に不可欠な数理・情報科学や物質科学分野といった基礎的分野や、その成果を具体的に活用する人間-機械システム、産業システム、環境システムといった新たなシステム科学の5分野で専攻が構成されています。また、分野間は相互に連携し、進化する新たな課題に迅速に対応できる教育・研究システムになっています。

人間 - 機械システム分野

 神経系によって司られる知覚、情報処理、行動発現などの過程を生理学、心理学など人間科学的な立場から教育・研究すると共に、機械・電子・情報工学などの知見を統合して人を中心とする機械・情報システムの合理的構築に関する教育・研究を行い、具体的課題への適用を通じて実践力を有する高度専門職業人・研究者の育成を行います。
→ 人理解科学・ヒューマンインタフェ-ス・人支援メカトロニクス・産業メカトロニクス・メカトロデバイスなどを専門的に学ぶことができます。

産業システム分野

 21世紀型の新しい産業の創出や振興のために、経営工学技術に加えて、技術経営(MOT)、インキュベーション、産業政策と環境計画に関する教育・研究を行い、効率的な生産管理システムとロジスティクスシステムの開発および環境保全型産業システムの構築に関する幅広い知識を備え、かつ適切に情報システム技術を活用・応用できる広い視野を有する高度専門職業人・研究者の育成を行います。
→ 生産物流システム・MOT・経営情報システム・ロジスティクスシステム・製造プロセス工学などを専門的に学ぶことができます。

環境システム分野

 人工衛星による計測から微生物の観察に至るまで物質循環に沿った専門的な環境解析を総合的に行い、大気、土壌、地表水、地下水等の環境汚染の具体的な浄化技術の開発や都市計画、土地利用計画等を含む環境管理計画の立案を行い、自然環境や資源を量的・質的に保全することのできる高度専門職業人・研究者の育成を行います。
→ 大気-水-土壌-生態系の環境解析・浄化・管理・計画などを専門的に学ぶことができます。

数理・情報科学分野

 様々なシステムに対して合理的な数理モデルを構築するための理論とそのモデルを用いてシステムとして必要な状態をつくるための方法に関する教育・研究を行うと共に、コンピュータ・ネットワークのハードウェアおよびソフトウェアなど具体的課題への適用を通じて高度なシステム論的知識と問題解決能力を備えた高度専門職業人・研究者の育成を行います。
→ システム制御・知識ソフトウェア・情報システム構築管理などを専門的に学ぶことができます。

物質科学分野

 持続循環型社会の構築のために必要な資源化技術や各種エネルギー源の有効活用と変換に関わる、バイオから金属、高分子などの広範囲な材料分野において、材料の構築・構造・物性・機能などに関する基礎から応用までの幅広い教育・研究を通して、実践的な能力を有し、これからの技術や産業の発展を支える材料の科学を担う高度専門職業人・研究者の育成を行います。
→金属−セラミックス−高分子材料の科学・無機および有機物質創製などを専門的に学ぶことができます。
本研究科に2年以上在学し、必修科目「修士論文研究」の6単位を含めて30単位を修得し、修士論文審査に合格すると修士号(理工学)が授与されます。年次進行で博士課程を設置することが構想されています。

取得できる免許状

  ■ 中学校教諭専修免許状 理科、技術
 ■ 高等学校教諭専修免許状 理科、工業、情報

入学者選抜

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人−産業−環境の共生をはかる新たなシステム科学の創造 共生システム理工学研究科
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